2025/04/18 19:22
ピンクブルボン。もしかして聞いたことがある方も多いでしょうか?品種の名前です。
その名の通りピンク色の実をつけ、複雑な風味プロファイルで知られています。
2023年のWorld Barista Championshipの最終ラウンドで、2人の競技者がこの品種を使用した事により注目を集めました。
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ピンクブルボンの正確な起源はいまだ謎に包まれていますが、2023年9月下旬のCafé Importsの記事(https://www.cafeimports.com/north-america/blog/2023/09/26/pink-bourbon-cryptozoology-and-genetics-in-specialty-coffee/)によると、ピンクブルボンはエチオピアの土着品種から来た可能性が高いと発表されています。
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病害耐性があり、環境への適応性も高いという点は生産者にとってメリットも大きく(品種の独自性を保つために他の品種と交配しないよう隔離するという場合もあるそうですが)、さらにユニークで素晴らしいプロファイルである点は私たち消費者にとって魅力的です。
今回紹介したのはピンクブルボンという品種でしたが、今でこそ市場規模が成長している品種「ゲイシャ」も競技会や生育環境などが絡みあって現在に至っていたりします。
注目の品種を先駆的に栽培していた国は、今後その市場で優位に生産量を増やすことができるのではないかなと考えられます。
品種は年々新しいものが発見及び認識されたり、研究されたりしています。コーヒー以外で身近なものでいえばお米とか苺とかもそうですよね。
病害耐性がある品種として開発されたり、注目されていたものだとしても、コーヒーにおいては、生育に適した土壌で、かつその品種の魅力が活きる精製方法が掛け合わされるとまた新しい発見が生まれる点が興味深いですね。
最近こしばがコーヒーで販売していたタイCOE受賞豆の品種は「カティモール」でした。こちらもまた病気に強い品種という印象が先行していましたが、飲んでみたらそのジューシーでプチフローラルな印象に驚いた方も多いのではないでしょうか?品種と精製と土地、気候などの環境が相まってあの味わいが生まれたのだと思います。
きっとまだ見ぬ組み合わせや、見過ごされている魅力が今後も出てきそうな予感がします♪
美味しさの背景を辿るとそれを裏付ける証拠が発覚して面白いなと思います。ピンクブルボンに至っては、母なるエチオピアが背景に存在している可能性もあるということで、納得と衝撃でした。
そして品種を知ることは皆さんのお好みのコーヒーを見つける一歩にもなるはずです!お店に行った際はぜひ品種にも注目してみてくださいね(^_-)もしかしたらお好みの手掛かりが見つかるかもしれません。
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参考サイト:
Pink Bourbon: a new darling of specialty coffee? - Perfect Daily Grind
コーヒー品種の樹海をさまよう!! 其のニ 南米編Part2 | Roast Design Coffee Blog
